PDF→SWF変換について

ここでは威沙で作成したPDFをFLASHに変換する方法について記載しています。

はじめに

Web上にて小説を公開する場合、取れる選択肢はいくつかありますが、縦書きという条件をつけると途端に不都合が増えてしまいます。

昔ながらの方法では、力技で一文字単位改行やテーブルを使う業で縦書き表現というものもありますし、今でも度々使用されているのは画像化という方式でしょうか?

その後、重くなると敬遠されているPDF(これは実装側の問題もありますが)ですね。
PDFもHTML上に埋め込めるような機能があるならばもう少し日の目を見たと思うのですが、残念ながらそのような機能は結局実装されいません。

そこで、もう少し使い勝手をよくするために、FLASH化を考えてみました。
過去の経緯からFLASHも聞いただけで敬遠する人もいますが、大抵オールドタイプの人なので、ここではあえて気にしない方向にしておきます。

なお、次からの手順はWindows系のシステムを基にしています。
(swftoolsが動作する環境であれば、参考情報にはなるとおもいますが)

コンバートできるPDFファイル

ところで、FLASHへコンバートできるPDFとそうでないファイルが存在します。

まず、内容がすべて画像で構成されているようなPDFファイルはほぼ間違いなく変換可能と思われます。
しかし、今回は威沙で生成したものを対象にしていますので、通常文章情報によって構成されていることになるでしょう。

このような文章のPDFファイルをFLASHにコンバートするにはその使用されいている文字のフォントがPDF内部に組み込まれている必要があります。
現在の威沙はデフォルトでIPAフォントを組み込むことによりPDFを生成していますので、この条件はクリアしています。

※ 他のPDFの場合は、フォントがすべて組み込まれているかを確認する必要があります。

必要なものの準備

FLASH化を行うには、

まず、swftools(http://www.swftools.org/swftools-0.9.0.exe )をダウンロードし、インストールを行ってください。
次に日本語化キットを展開し、適当なフォルダに格納してください。
(ただし、日本語が含まれているフォルダは避けたほうが無難で、フルパスで指定する必要があるため、その経路にも日本語が含まれていないようにしてください)
ここでは『C:\tmp\japanese』としておきます。

  • C:\tmp\japaneseの中身
    2010/02/07  17:57    <DIR>          .
    2010/02/07  17:57    <DIR>          ..
    2004/07/28  07:28               556 add-to-xpdfrc
    2004/07/28  07:28            77,220 Adobe-Japan1.cidToUnicode
    2010/02/07  17:57    <DIR>          CMap
    2004/07/28  07:28            66,176 EUC-JP.unicodeMap
    2004/07/28  07:28            65,913 ISO-2022-JP.unicodeMap
    2004/07/28  07:28             1,614 README
    2004/07/28  07:28            65,988 Shift-JIS.unicodeMap

FLASH化の実際

スタートメニューより、swftools->pdf2swfを起動してください。

■ 起動直後の画面

pdf2swf_01.jpg

設定

日本語FLASHを生成するには『EDIT->Options』を設定する必要があります。
以下はわたしの設定例ですが、Qualityに関してはお好みにで調整してください。
(ただしデフォルトは見栄えがあまりよくないswfが出力されているように見受けられたので、高めに調整したほうが無難のようです)

■ Quality

pdf2swf_02.jpg
Resolution(in dpi):1200
Font quality:100
Polygon quality:100
JPEG quality:100
JPEG image resolution:4x
no-n-JPEG image resolution:4x

■ Advanced

pdf2swf_03.jpg
『-s languagedir=C:\tmp\japanese』(フルパスでないと駄目っぽいです)


 なお、これら設定は保存されませんので、pdf2swfを起動するたびに毎回設定する必要があります。

変換

前述の設定が終了後、メニューの『File->Open PDF』から変換したいPDFファイルを選択すると、pdf2swfに変換後の内容が表示されます。
なお、大きいPDFの場合は変換に時間がかかるため、無応答になっているように見えます。

■ 変換例

pdf2swf_04.jpg

 ※ 例によって例のごとく拙作:Emergency・・・

このとき、文字化けしたり、そもそも文字が何も表示されない場合には、設定ミスもしくはフォントが組み込まれていないPDFですので、 設定・ファイルを確認してください。

この変換で問題なければ、『File->Save SWF(?????)』よりSWFファイルに出力できます。
なお、『File->Save HTML template(?????)』を使用すると、SWFファイルとともにHTMLに貼り付けて実際に使用するためのテンプレートを出力してくれますので、 最初はこれで出力しておくと、実際に使用するときに便利です。
(FLASHのオブジェクト設定とか結構面倒ですしね)

作成例

相変わらずの手前味噌っぷりですが、拙作『夢の残照 第一話』を変換した例をおいて置きます。
この元となったPDFは、威沙にて『A5・1ページ単位』の設定により作成したものです。

操作は、矢印ボタンでページ送り、−+で拡大縮小、十字は横拡大、1:1で等倍となっており、 ページ番号の分子に数値を入れればページ指定もできます。


これを用いてWebサイト上で小説を縦書きにて公開することも容易になるのではないか//と考えています。
・・・まあ、FLASHに変換したファイルも決して小さくはないんですけどね・・・

おまけ話

横道

(はじめにからの続きです)先の話としては、HTMLで縦書きの実装への期待・・・と言いたいところなのですが、これはおそらくよっぽどの超展開が無い限り、まともに実装されることは無いと考えています。

というのも、どのブラウザも縦書きについての対応状況は絶望的で、スタイルシートの機能として一応実装されているのはIEくらいです。
他のブラウザでは相当ひどい状態で、Firefoxなんて完全に無視されているようです。
(バグトラッキングシステムの登録されているものの進捗は無いようです)

これは基本どのブラウザも海外で作成されているため、その必要性が薄いことに起因しているためです。
(Firefoxに至ってはSVG対応なんて銘を打っている割に、SVGの縦書き配置機能はやっぱり未実装)

ePubは・・・日本ではどうなんですかね・・・
(これも中身は基本HTMLなので、やっぱり表示系の実装しだいですが)


添付ファイル: filepdf2swf_04.jpg 1159件 [詳細] filepdf2swf_03.jpg 1157件 [詳細] filepdf2swf_01.jpg 1276件 [詳細] filepdf2swf_02.jpg 1231件 [詳細]

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Last-modified: 2010-05-12 (水) 00:35:50 (3081d)